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新型アウトバック日本仕様をガチ予想

今回は秋頃発売開始予定であるスバルの新型アウトバックについて細かく予想していこうと思います。

 

1.8Lターボの搭載は確実

まずパワートレインですが、レヴォーグやフォレスタースポーツと同様、1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン(CB18)の搭載は確実でしょう。そのエンジンスペックは177ps/300Nmと、従来の2.5L自然吸気エンジン(FB25)を上回るパワー&トルクを達成し、低回転領域でのトルク向上と排気量縮小による燃費向上を実現しています。

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2.5L自然吸気から1.8L直噴ターボへ変更となる

 電動化はありえない

ハイブリッドモデル(スバルはe-Boxerと呼んでいる)の登場は現時点では可能性が薄いでしょう。そう言える一番の理由はe-Boxerがアウトバックの車格にはアンダースペックで相応しくないからです。実際、2.0L自然吸気エンジンに小型モーター(トルクは65Nm程度)を組み合わせたe-Boxerは分類上はマイルドハイブリッドであり、モーターのパワーの恩恵を感じる場面は多くはなく、一方でバッテリー搭載による100Kg近い重量増が走力性能にマイナスの影響を与えています。これにより自ずと0-100km加速は遅くなりますし、ただでさえ車体が大きく重量が嵩むアウトバックにe-Boxerを搭載した場合にはヘビーかつローパワーという、全く車格に相応しくない走りとなってしまうのが目に見えています。スバル側でe-Boxerのシステムに大幅なブレイクスルーがない限り、アウトバックに電動モデルが追加されることはあり得ないと言い切れます。

 2.4Lターボの搭載は望み薄

また、北米ではXTの名で売られている2.4Lターボモデルですが、やはりこちらも日本仕様に登場する可能性は低いと言わざるを得ない状況でしょう。これは日本仕様では290~300ps/420~450Nm(予想)を発生すると思われるハイパワーなターボエンジンで、秋頃登場予定の新型WRX S4に搭載されることが確実視されています。同時期に初の年次改良でB型になるレヴォーグにもこちらのエンジンの搭載がささやかれていますが、未だはっきりしていない状況です。

 

matsuwox.hatenablog.com

 

こうした中で果たしてレヴォーグほど販売台数の見込めないアウトバックにさらにニッチなハイパワーエンジンを搭載してくるのかはかなり微妙であり、残念ながら可能性は相当低いと言わざるを得ません。

 

しかしSUV市場が未だ衰える兆しのない日本市場において、フォレスターのハイパワーエンジンモデルが消えた今、意外にも走りを全面に売りにしている高性能SUVは輸入モデル以外になく(もちろん電動車を含めるとNISSAN ARIYAやtoyota RAV4 PHVは300psを超える動力性能を持つが)、国産でかつピュアガソリン車の区分においてはほぼ皆無となっています。

 

こうした状況でアウトバックに300ps級のターボエンジンを搭載した場合には、市場において相当に注目されることは間違いなく、独自の地位を確立できるはず。これは走りを売りにするスバルブランドとしても是非挑戦して欲しいところです。また、キャラのたった高性能バージョンを用意すれば先代のように他のSUVラインナップの中に埋没するといった心配もなくなるでしょう。

 

なお、トランスミッションCVT(リニアトロニック)一択で間違い無いです。アウトバック専用の制御がなされたものになるでしょう。

 

SGP+フルインナーフレーム構造を採用、質感の高い走りを実現

周知の通り今回の新型アウトバックは新型レヴォーグと同様にSGP+フルインナーフレーム構造を採用しており、高い剛性による質感の高い走りと世界最高レベルの安全性を実現しています。

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ボディはレヴォーグと同じフルインナーフレーム構造で強くしなやかな走りを実現

 アイサイトはヴィオニア製に。アイサイトXはどうなるのか

これについては以前の記事で詳しく書きましたのでそちらをご覧ください。

matsuwox.hatenablog.com

 

いずれにせよ、アイサイトXが搭載となった場合はレヴォーグ同様、装着は任意で選択可能になるでしょう。

価格設定やグレード展開は?

気になるグレード構成や価格帯ですが、個人的にはベースグレード、アウトドア志向のX-Break、最上級のLimited(グレード名は仮定)の3グレード構成になると予想します。

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ベースグレードと最上級グレードはこの見た目になると思われる。メッキパーツが目立つデザイン

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X-breakは北米での"onyx edition", オーストラリアでの"sport"に準じたスポーティなものとなる

価格は税込みでレヴォーグ+10万円といったところでしょうか。ただ、ザックス製ダンパーを搭載せずメカサスとなった場合、レヴォーグのGT-Hに準じた内容に加えX-modeやルーフレールといったアウトバック特有の装備が加わりますのでSTI Sport EX(409万円)よりは安くなるはずであり、その場合はアイサイトX付で税込み380万~390万円あたりになると予想します。

 

もう間も無く姿を表すであろう新型アウトバック

登場の遅れを挽回するに足る実力を持っているのか、また、国内におけるレガシィブランドの灯火を保つことができるのか、非常に興味深い一台です。