ここへきてアイサイトX搭載に暗雲?新型アウトバックのアイサイトはどうなるのか
レヴォーグでも注目を集めたアイサイトXですが、今回新型アウトバックにも搭載される見通し、と思いきやどうやら嫌な噂も耳にします。
このアイサイトXはあたかも人が運転しているかのような制御の緻密さが高評価され、各モータージャーナリストからも「現時点で世界最高の運転支援システム」と太鼓判を押されるほどの実力であり、当然市場も注目度も高いものがあります。
ところが、ここへきて新型アウトバックにアイサイトXが搭載されないのではないかという憶測が飛び始めたのです。
これについては私も非常に悩ましく思っています。というのも、先日ビッグマイナーチェンジが行われたD型フォレスターにアイサイトXを搭載しなかったからです。これについてスバル側は「アイサイトXの搭載にはフルモデルチェンジ並みの変更を伴うためモデルライフ途中での追加設定は不可能」と説明しています。
ここで注目すべきは今回の新型アウトバック日本仕様は先行発売されていた北米アウトバックのビッグマイナーチェンジ版に当たるということです。
となると、です。
フォレスターと同じ流れになりやしないでしょうか?
フォレスターもアウトバックもモデル途中でアイサイトを日立製からヴィオニア製へと切り替わった(日本仕様のアウトバックは未公開ですが、仕様が共通する豪州・欧州仕様ではアイサイトが新しくなっていることが確認されます)のですが、フォレスターにはアイサイトXは搭載されませんでした。
そうなると、先述のスバルの説明に則ればアウトバックへの搭載もフルモデルチェンジまで不可能となるのでは?という見方ができる訳です。
そうは言っても搭載されると予想するワケ
とはいえ、なんやかんかで搭載されるのではないかというのが私の見解です。まず、フォレスターと新型アウトバックの最大の違いは何でしょうか。
それは、新型レヴォーグとの関係性の深さです。
フォレスターとレヴォーグは発売時期も設計も何もかも異なりますが、以前の記事にも書いた通り、新型レヴォーグと新型アウトバックはフルインナーフレーム構造というボディ骨格からインパネの造形まで含めて相当に共通部分が多いのです。
そして、新型レヴォーグはアイサイトXの装着を前提に開発されました。
となれば、新型レヴォーグと内装設計の多くを共有した新型アウトバックも、アイサイトXの装着に対応しうる、と考えることができるのではないでしょうか?
また、国内投入が北米よりも2年ほど遅れた理由もアイサイトXの開発を待ったからと考えます。アイサイトXを鼻から搭載する気がないのであれば北米モデルと同じ時期に国内市場にも発売して良かったはずだからです。
スバルがそうしなかったのは、話題性のあるアイサイトXを新型アウトバックに載せたいという思惑があったからではないでしょうか。
ともかくも、ここまで国内での発売が遅れてしまったのですから、スバルとしても相当商品性を高めないと他モデルに立ち向かえないことは十分予想済みなはずです。
期待して待ちましょう。