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新型レヴォーグ初の年次改良・B型をガチ予想

昨年秋に発売され好調なセールスが続いている新型レヴォーグですが、あと数ヶ月で最初の年次改良を迎えます。今回はB型の変更内容を予想していきたいと思います。

 

目玉は2.4Lターボモデルの追加

これは多くの人が気になっているところかと思います。現行のレヴォーグは先代レヴォーグの1.6Lターボ(FB16)の後継という位置付けである1.8Lターボ(CB18)のみの搭載にとどまっており、スバルらしいハイパワーなワゴンを求める需要には十分に応えきれていない現状があります。フラッグシップモデルのエンジンスペックが177ps/300Nmでは、走りが売りのメーカにしては物足りないと言われても仕方ないでしょう。

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フラッグシップでありながら日産ノートe-Powerと同レベルの加速性能に留まる点は頂けない。

スバルとしても、時間はかかりましたがようやく今秋登場の新型WRX S4に2.4Lターボエンジン(FA24)を搭載し、久々に300ps級のクルマをラインナップに復活させます。この新型S4の登場と同じタイミングでレヴォーグが年次改良の時期を迎えることから、FA24が追加搭載されるのではないかという見方が強まっています。

 

気になるそのエンジンスペックは、現在のトレンドでもあるトルク重視型となることが予想され、馬力を290ps~300psにとどめつつトルクを420Nm~450Nmに高めてくるのではないでしょうか。FA24の先祖に当たるFA20は4000cc少ない排気量で300ps/400Nmを達成していたので、FA24では排気量増大によるより低回転領域でのトルク向上を最大の売りにしてきそうです。また、北米レガシィのFA24モデルではアイドリングストップ機能がついたので、今回S4/レヴォーグFA24搭載モデルにもアイドリングストップの装備は確実でしょう。 

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スバルブランドの走りのイメージを牽引するWRX S4。新型はFA24を搭載

エンジンの変更に伴い、搭載されるCVT(スポーツリニアトロニック)も刷新されます。というのも、現状の(とはいえ現時点では生産していませんが)スポーツリニアトロニックでは許容トルクの上限が400Nmであり、既にFA20のスペックでさえその容量の限界に達しているからです。従って、新しいスポーツリニアトロニックでは450Nmあたりを上限に据えて登場してきそうです。

 

気になるFA24搭載のS4/レヴォーグの価格ですが、先代レヴォーグのFB16とFA20の価格差がおよそ40万円であったことを踏まえれば同一の装備内容で+30~40万円当たりなのではないかと思われます。また、企業平均燃費を伸ばすためにできるだけ低燃費指向のCB18モデルを売りたいというスバルの事情や、最上級モデルとしてのブランディングを鑑み、グレード展開はザックス製の電子制御ダンパーを装備したSTI Sportのみになるのではないかと予想します。実際、先代レヴォーグでもFA20を載せつつもビルシュタインダンパーを持たずに価格を抑えた2.0GT Eyesight というグレードが存在しましたが、エンジンスペックに見合わない装備内容や内外装のために売り上げは不振、モデルライフ途中で消滅した事例があります。

 

以上を踏まえ、追加されるモデルは 2.4 STI Sportのみであり、価格はアイサイトXモデルで450万円(税込)と予想します。同時にボディーカラーについてもパールホワイトではなく純白のセラミックホワイトが塗られれば最高です。

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インプレッサSTI Sportにはクリスタルホワイトパールではなくセラミックホワイトが塗られる

AVHスイッチはワンアクション化されるが、物理スイッチ化はD型以降?

次に気になるのはAVH(オートビークルホールド)のスイッチに関する改良です。現在レヴォーグの商品性における唯一最大の欠点といってもいいのが、AVHのon/offにタッチパネル上で2~3アクション要するという煩雑な操作性でしょう。まさに物理スイッチを減らした代償ですが、何もこのスイッチは消さなくていいのに、というのが殆どのユーザーの共通意見かと思います。逆に、この点が改善されればかなり強力な商品性を持てるはず。スバルもこれほど反対意見を寄せられているので、年次改良で手を打ってくるでしょう。むしろこれでB型においてなんら改善されていなければ何のための年次改良かわかりません。とはいえ、内装の設計変更を要する物理スイッチの追加は生産体制を鑑みれば現実的とはいえません。おそらくそこまで踏み込んだ改良はD型登場時になるでしょう。

 

そこでB型及びC型ではタッチパネルのデフォルト表示画面にAVHアイコンが追加されると予想します。レヴォーグと同様のタッチパネルが搭載された北米レガシィアウトバックでも年次改良でアイドリングストップのon/offスイッチがデフォルト画面に出てきました。これを踏まえれば、同様の改良がレヴォーグでもなされるという予想が自然となるわけです。

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北米Outback Wildernessのセンターモニターにはアイドリングストップのボタンが確認できる

サンルーフのop追加は確実か

概ね以上がB型の注目点になりますが、細かいところではオプションとしてサンルーフの追加が予想されます。先代レヴォーグでもやはりB型からサンルーフが用意され、安定して販売台数を出したいというスバルの意向が強く表れていました。同様のことが今回の新型においても予想できるわけです。

特別仕様車にも期待!

また、早くも特別仕様車の登場があるかもしれません。先代レヴォーグでは早くもB型で1.6GT "S-Style"なる特別仕様車が登場しました。これは、ベースグレードの1.6GTに18インチホイールや各種装備を追加し価格を抑えつつ見栄えをよくしたモデルです。

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先代レヴォーグで最初の特別仕様車 1.6GT "S-style"

今回の新型レヴォーグでも、正直GTグレードは装備は不満ないのですが内外装の質感が今ひとつで積極的に選択する気になれません。そこで、B型では「見た目はGT-Hがいいけれど装備内容はGTで十分」という顧客層をターゲットにした特別仕様車が出るのではないでしょうか。

 

個人的には、

GHをベースに18インチホイールを履かせたモデル(GT "S-style"?)

あるいは、

GT-Hをベースに電動テールゲートや後席シートヒータ、アンビエントライト辺りの装備を外して価格を10万円ほど抑えたモデル(GT-H "Smart-edition"?)

を予想します。

 

また、STI Sportにブラック内装が追加される可能性もあります。STI Sportではボルドー内装がひとつの韻になっていますが、若干派手目なために好みが分かれるところかと思います。先代でも黒内装に改めたSTI Sport "Black selection"が追加され顧客層が広まった経緯があるので、こちらの再登場も十分に予想できるところです。

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落ち着きのある黒内装で人気を集めたSTI Sport "Black selection"

新型レヴォーグ、B型でどんな進歩を見せてくれるのか非常に楽しみです。